タイ人の葬式は、厳かさの中にも、明るい雰囲気に満ちています。

義母の本葬当日、‘一日坊主’になった我が息子(中央)と、親戚の男性達。
義母の本葬当日、‘一日坊主’になった我が息子(中央)と、親戚の男性達。

〈タイ人の習慣〉

 

私は、タイに移住してから、タイ人の葬式に、都合、10回くらい

参列しています。

どの葬式に参列して、いつも感じるのは、日本に於ける仏教の葬式

とは違い、タイ仏教の葬式は、その様式の違いもさることながら、

人々の表情や雰囲気が、とても、明るいんです。

 

タイ人の葬式(様式)は、細かい決め事がたくさんあり、葬式を出す

遺族は、たいへんです。

まず、通夜?から本葬までの日数が、決まっています。

3日、5日、7日間と奇数日間です。

亡くなった人の人格や、裕福さ加減により、その期間が決められ

るんです。

今年3月に亡くなった‘ワット・プラ・タートのお坊さん’の葬式期間は

何と、3ヶ月間でした。

 

遺族は、葬式期間には、毎日、お寺からお坊さん数名を呼び、

お経を上げてもらい、タンブン(食事とお布施)をします。

又、毎日来る葬式参列者全員にも、昼食や夕食を出すんです。

私のカミさんの両親が亡くなった時には、葬式5日間で、毎日

100人以上の参列者がありました。

ですから、食費だけでも。たいへんな費用が掛かるんです。 

坊さん達のお経、そして、毎夕食の後は、決まってバクチ(トランプ

・サイコロ)大会が、始まります。

このバクチ。通常は厳禁ですが、葬式時は、おおっぴらに出来る

んです。大人から子供まで、ここぞとばかり、もうバクチに夢中に

なるんです。

又、タイ人遺族の中には、食事の供与の他、カラオケ屋さんを呼んだり する人達もいるようです。

 

葬式最終日の本葬(亡くなった人を荼毘に臥す)も、様々の決まり

事があります。

一番興味深い事は、本葬の当日、遺族の中の男性(親戚含め

数人)が、‘一日坊主(出家)’になる事です。

私の息子も、3回ほど‘一日坊主’になりました。

本葬は、様式通りに、お寺の焼き場のお堂を、参列者がお棺と

共に3周し、お堂前に納めます。

坊さん達に依る読経、亡き人・遺族の紹介などの後、亡き人との

最後の対面(亡き人の顔に椰子のジュースをかける)、参列者全員の焼香があり、そして、最後にお棺は、御釜に入れられます。

その直後には、花火が打ち上げられ、又、親戚縁者たちが、

コイン混じりの飴を、ばら撒きます。大人も子供も、お金が混じってるんで、夢中で拾い集めるんです。

 

以上、タイ人の葬式は、いろいろな意味で、たいへんで、興味深い

ものがあります。